日本酸化チタン工業会

私たちのビジョンとSDGs

ビジョン前文

酸化チタンは、世界では1923年にフランスで、日本では1938年に初めて工業生産が開始されました。以来、素材を保護して美しい色彩を与える白色顔料として、今日では社会のあらゆる分野で使用され、人々の暮らしに欠かせない存在となっています。私たち日本酸化チタン工業会は、1982年に酸化チタン工業の健全な発展と社会への真摯な貢献を目指して設立されました。

産業革命以降の大量生産・大量消費・大量廃棄により、近年では気候変動や環境汚染など様々な課題が顕在化し、社会の持続可能性が危ぶまれています。酸化チタンはこれまで、顔料として被塗物の耐久性や耐候性を向上させ、ライフサイクルを長寿命化することで省資源に貢献してきました。さらに近年は研究開発が進められ、遮熱材料として屋内の温度上昇を防ぎ、空調のエネルギー効率改善にも寄与しています。また、窒素酸化物を分解する脱硝触媒担体として大気汚染の防止に役立つとともに、酸化チタン製造工程における副生品は、水質や土壌汚染の原因物質を除去する材料として環境保全の一助にもなっています。私たちは、このような酸化チタンの環境貢献機能をさらに高め、持続可能な社会を支えていきます。
加えて、私たちは酸化チタン製造や使用による社会への影響についても、引き続き十分に配慮していきます。製造工程における環境負荷をより一層低減し、気候変動の緩和や環境保全に積極的に取り組みます。また、サプライチェーンにおける人権にも配慮するとともに、製品の安全性やその情報発信に取り組むことで酸化チタンの信頼性を守りながら、社会的な責務を果たしていきます。

日本酸化チタン工業会は、持続可能な社会の実現に寄与することを自らの責務と認識し、この度、当工業会のビジョンを次の通り策定しました。ビジョンの実現に向け、会員企業のパートナーシップ、顧客や関係官庁・諸団体との連携を通じて、活動を推進してまいります。

ビジョン

ビジョン1

私たちは、酸化チタンに関する研究開発を推進し、課題解決に寄与する製品の創出を通して社会に貢献していきます。
酸化チタンが持つ価値を最大限に引き出し、気候変動の緩和や住環境の向上を図り、人々が豊かで健やかな生活を営み続けることができる世界の実現に寄与します。

SDGsへの貢献

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ビジョン2

私たちは、事業活動における温室効果ガスの削減や低炭素エネルギーへの転換により、カーボンニュートラルの実現に向け取り組んでまいります。加えて、製造工程の環境負荷低減や、廃棄物の再資源化を促進することで環境負荷の小さな事業活動へシフトし、持続可能な社会の実現に貢献します。

SDGsへの貢献

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ビジョン3

私たちは、会員企業のパートナーシップによりイノベーションを促進し、酸化チタンの可能性をさらに高めていきます。同時に、酸化チタンに関する安全性情報を適切に発信し、皆さまに安心して使用いただくための責任を全うすると共に、酸化チタンに対する理解を深めていただけるように努めます。

SDGsへの貢献

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