日本酸化チタン工業会

日本酸化チタン工業会 会長
矢部 正昭

会長あいさつ

ますます高度化していく社会ニーズに酸化チタン業界はさまざまなソリューションを提供していきます

酸化チタンは白色顔料として、建造物の外壁や自動車などの塗料、インキや洗濯機などの家電用合成樹脂、紙、化学繊維、ゴムなど、私たちの身の回りのありとあらゆるものに幅広く使用されています。近年ではサンスクリーンなどの化粧品、脱硝触媒担体、脱臭・抗菌・抗ウイルスなどの環境浄化材料としても活用されています。

こうして社会になくてはならない基礎素材となった酸化チタンですが、今後業界を持続的に発展させていくためには、酸化チタンの安全性に関わる情報を的確に発信することはもちろん、酸化チタン製造時に生じる廃棄物の適切な処分と情報開示、さらにはカーボンニュートラルに向けた取り組みが求められています。こうした課題にいっそう力を入れて取り組んでいく所存です。

また昨今の経済状況により、国内の酸化チタンメーカーは海外メーカーとの優位性を保つべく、製造プロセスを見直し、競争力のある製品コストを維持していくとともに、需要先業界の情報を的確に把握し、求められる機能や特性を酸化チタン材料に反映させたビジネスをタイムリーに展開、そうした中で独自の新機能製品の開発にも注力するなど、サスティナビリティの取り組みを推進してまいります。

これからも私たちは、ますます高度化する社会ニーズに対して業界としてさまざまなソリューションを提供し、豊かな未来の創造に貢献してまいります。